DMCAの悪用問題&異議申し立て方法

9月上旬にグーグルから、
「DMCAに基づくGoogle検索からの削除のお知らせ」というメールが届きました。

 
DMCAとは
デジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act)の略称で、
著作権が侵害された場合、不正に転載・流用しているサイト・ページを通報すれば、
そのサイトをグーグル検索エンジンから除外を行ないます。

本来の目的は著作物を不正転載・流用されているサイトを除外するために
グーグルに通知するものであります。
 

私は他のサイトのコンテンツを自分の著作物として転用した覚えはなく、おかしいと思い、
グーグルのメールの詳細を確認したところ、
なんと通知者が私のサイトのコンテンツを盗用して掲載しておきながら、
私のサイトを著作権違反サイトとして通報していました。

通知依頼者は情報商材の詐欺師であり、自分が作成した情報商材を批判するサイトに対して、
DMCAを仕掛けて、検索エンジンから削除をして、妨害するのが目的であります。

これが、いわゆるDMCAの悪用問題であります。

 

そこで、私はグーグルにDMCAに基づく異議申し立てをしました。

まず、申立人の情報を記入しました。

DMCAの異議申し立ての住所記載は、フォームの記入例は日本式の住所表記になっているが、
アメリカ形式での記入が必要であります。

そのため、私は何も考えずにそのまま日本式で住所を記載してしまったため、
住所について、グーグルに再度記載を求められ、アメリカ形式で再送信しました。
 

その後、『Googleによって削除された、
またはアクセスが無効にされたコンテンツを具体的にお知らせください』ということで、
問題のコンテンツURLを記載し、
コンテンツの復元をリクエストする理由を対象コンテンツの所有者を選択し、
リクエストが正当である理由(対象コンテンツの所有者)の根拠を記入しました。

ちなみに、問題になったのは、
かつて詐欺商材を購入していたときの通帳画像というページです。

特にリクエストが正当である理由(対象コンテンツの所有者)の根拠として、
私のブログの方が先に投稿していること(通報者原告のサイトの投稿日時が虚偽である)
通帳画像の実物提示およびそれに基づいて作成されたオリジナルコンテンツであること
を書きました。

私のブログの方が先に投稿していることについてですが、投稿日時を確認してみると、
私が作成した記事の方は2013年5月17日、
通知者(原告)の該当コンテンツの投稿日時は2011年2月になっていまして、
一見すると、通知者(原告)の方が先に投稿しているようにみえます。

しかし、通知者(原告)のサイトのドメイン取得日時を調べてみたところ、2015年9月であり、
少なくとも通知者(原告)のサイトの投稿日時は2015年9月以降ということになるため、
通報者原告のサイトの投稿日時は虚偽であり、
2013年5月17日に投稿した私の記事の方が先に投稿したことになります。

グーグルにこのような感じで伝えるようにしました。

通帳画像の実物提示は、最初の異議申し立て通知で実物を提示・提出することができると書き、
2回目の住所記載をアメリカ式で送信する際に、
動画で通帳の画像の実物と名義が一致するのを確認できるようにしました。

この通帳の内容に基づいて、
通帳の所有者の私が作成したオリジナルコンテンツであることを主張しました。
 

この結果、最初の異議申し立ては住所不備等によって通らなかったものの、
修正・補足して再送信しましたら、異議申し立てが通過しました。

そして、私が作成した記事はグーグル検索エンジンに復活することができました。

だから、当時私は詐欺商材の被害を受けて、
実際にたくさんのお金を使って購入してしまったのは事実ですよ。

 

このようなDMCAの悪用問題は、今多くなっています。

詐欺師はもちろん、企業や団体においても、
自分の商品を悪評するサイトがあれば都合が悪いので、悪評を消すためにDMCAを仕掛けて、
そのサイトに圧力をかけたり、妨害を行なったりして、サイトを潰しにかかってきます。
 

DMCA通報が悪用される背景

グーグルはトラブル・不具合対応やサポート業務などが膨大にあり、チェックが疎かになり、
意外にも通報が受理されることが多いです。

一方、異議申し立ての方は、
しっかりと客観的事実・法的根拠に基づいて申請しなければ、受理されにくく、
かなりの労力を費やします。

ネットや法的知識が弱い人は、そのまま泣き寝入りになってしまうこともあり、
DMCA通報する方が有利であるのが現状です。

ただ、DMCAの悪用問題が増えてきているので、
グーグルも野放しにはせず、今後チェックを厳しく行なうようになるでしょう。

DMCAの悪用する者については、承諾されるのに厳しくなってくると思います。
 

情報ビジネス実践者は、みんなDMCA通報が悪用されてサイトがやられてしまう可能性があるので、
このことを頭に入れて活動するようにしましょう。

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