サブリミナル効果とは (心理学番外編)

 
サブリミナル効果とは
意識と潜在意識の境界領域より下に刺激を与えることによって、
生体に何らかの影響が出る効果のこと。

「意識していない状態で視覚や聴覚に刺激することで、生体(脳)に何らかの影響を与える」
とされている。

 

意識していない状態で何かの映像が見えたり、
音が聞こえたりすると、逆にそれが頭の中にいつまでも残る感じがしませんか?

実際に人間の行動に影響を与えているかどうかは、科学的には検証不足で不明でありますが、
視覚や聴覚を刺激して、
頭の中にいつまでも残る感覚を与えれば、
定義的にはサブリミナル効果ということになります。

よって、マーケティングにどの程度効果があるかどうかは分かりませんが、
心理的にプロパガンダの材料になりますので、番外編として取り扱うことにしました。
 

実際のサブリミナル効果の演出は、
広告や印象づけたいものを瞬間的に映像を流して、それが頭の中に残るようにし、
興味・関心を持たせるようにしていきます。

テレビ番組では、宣伝したい広告や印象づけたいものを背景に配置して、
瞬間的に映すこともあります。

一応サブリミナル的表現方法は、日本のテレビ放送では禁止されていますが、
実際のところは、マスコミやスポンサー・企業たちは、サブリミナルを用いています。

一方、音声によるサブリミナル効果の演出し、聴覚を刺激することは、理論上は可能であり、
実際にサブリミナル音楽があります。

しかし、社会や経済界においては、
音声によるサブリミナル演出はあまり用いられていません。
(カルト宗教等では洗脳に用いられることがあるが…)

そこで、実際のサブリミナル効果の演出は、映像を用いたものが中心であることから、
テレビで行なわれているサブリミナルの演出を具体的に2つ挙げていきたいと思います。
 

〈事例その1〉
サザエさんの番組でカツオの部屋のポスターに
韓国アイドルグループ東方神起を指す『DBSK』という文字が入れられていて、
東方神起の宣伝が行なわれていました。

ポスターに東方神起を指す『DBSK』を入れて、映し出されることによって、
視聴者は『DBSK』という文字が気になり、調べると東方神起にたどり着くことになります。

少し前の話であり、時期的には韓流ブームのときであることから、東方神起を売り込むために
このようなサブリミナル的手法が用いられました。


日本のテレビにおいては、
マスコミやスポンサー・企業たちがこのように背景に宣伝したい広告や印象づけたいものを
映るようにして、宣伝がよく行なわれています。

 

〈事例その2〉
2012年11月16日の放送TBS「みのもんたの朝ズバ!」で、NHKキャスターの強制わいせつ容疑で
逮捕のニュースを流す途中で安倍総理の顔を映し出しました。

強制わいせつのニュースの映像に映し出されれば、
そこに映っている人(安倍さん)は悪い人だなと印象が残ります。

TBS側は意図的ではなくミスとしていますが、TBSは反日テレビ局であり、
日本の国益を考える安倍さんが2012年12月の衆議院選挙に勝ってしまうと困るので、
ネガティブキャンペーンの一環として行なわれました。


このように、サブリミナル的な演出は、
良い印象を与えるだけではなく、
ネガティブキャンペーンを行なうために
悪い印象を与えるように印象操作に使われることもあります。

 

情報ビジネス・ネットマーケティングにおいても、
サブリミナル効果の演出は応用できるのではないかと思います。

アフィリエイトでは、
よく記事の下に広告を貼ると思いますが、宣伝と認識できる広告のかたちではなく、
ただ単に売りたい商品の名前(リンク)を記事の下にさりげなく載せていき、
擬似的にサブリミナルを演出します。

そうすることで、その商品に興味を持たせるようにします。

さらに、信用される記事や評価の高い記事に宣伝したい商品の名前や印象づけたいものを
記事の下に載せると、それを良くみせる印象操作に活用することもできます。

 

ただ、サブリミナル効果の演出は賛美両論で、
そもそも果たしてどのぐらい売上・報酬につながるかどうかが未知数であり、
しかも、やり過ぎれば広告・宣伝目的であると思われてしまいます。

実践でサブリミナル効果の演出を行なうのであれば、程ほどにするようにしましょう。

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